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入院医療等の調査・評価分科会に物申す

10月16日の分科会に出席してきました。その中で、療養病棟の医療区分で中心静脈栄養について議論がなされていました。「医療区分3の1項目だけに該当するケースでは中心静脈栄養が圧倒的に多い、長期投与のケースも多く、カテーテル感染のリスクも高くなり、これをどのように考えるか。」というのが議論の主旨だと理解しました。その議論の中で、委員がこのような意見を言われていました。「昨今、経管栄養が“悪”のような風潮があり、家族が経管栄養を拒否するケースが少なくない。他に栄養補給の手段がないので中心静脈栄養となってしまうことを理解してほしい」というような内容でした。
 ここでの議論は、中心静脈栄養そのものの賛否についてではなく、医療区分3の評価の適否についての議論のはずです。しかも、中心静脈栄養で医療区分3の評価を得るのは、がんや消化器異常のため、中心静脈栄養以外に栄養補給の手段がない場合となっているはずです。この委員の言う「家族が経管栄養を拒否する」という理由では、現時点でも医療区分3の評価はできないはずです。
 この議論の発端となっている「中心静脈栄養が医療区分3で一番多いこと」について、もっと議論すべきではないでしょうか?私の経験では、がんや消化器異常という留意事項(条件)を満たしていないケースが多々あるのではないかと思うのです。「家族が経管栄養を拒否する」では間違いなく対象外となるはずですし、嚥下障害のみで中心静脈栄養による医療区分3の評価をしているケースが多々あるように思います。「嚥下障害が消化器異常と見做されるのか?」など、もっと専門家としての突っ込んだ議論を期待したいものです。